国債価格と利回りの関係

国債価格と利回りは逆の関係になっています。
国債の利回りは固定されていますから、市中の金利が高くなると、固定化された利回りしかない国債は、価値が低くなっていきます。そして、預貯金のほうへと資金は流れることになります。

逆に金利が低くなっていくと、預貯金をしている方は、別の投資先を探そうとします。こんなに金利が低いなら、株でもしようか? と思うようになるわけです。利回り高い国債があれば、購入しようとする意思が働くので、その国債価格は高くなります。

国債の利回りは、国債>定期預金>預貯金 の関係になっていますが、預貯金は変動金利です。
変動金利の国債であれば、利回りもその都度、変わってきますが、高かった利回りが低くなることもあるわけです。現在の国債の利回りは、低金利政策から、1万円換算して年50円もないほど低くなっています。

国債利回りが示す将来の経済と景気

 

利回りの動き 経済生活・景気の変化
利回りUP
経済規模縮小
不景気へ
・預貯金の利息が増えるので、貯金する人が増える。
・借金すると返す金額が多くなるので、ローン返済は損になる
・借りてまで買おうとする人が減るので、消費活動が減る
・景気が過熱していたら沈静化へ向かう
・固定金利の国債は相対的に価値が低くなる
・預貯金に資金が流れるので、株式市場は下落傾向
利回りDOWN
経済規模拡大好景気へ ・預貯金の利息が減るので、貯金する人が減る。リスクをとろうとする。
・借金しても利子は少ない。ローン返済は得になる
・借りてまで買おうとする人が増える。消費活動が増える。
・景気へのテコ入れ。設備投資が増える。
・固定金利の国債は相対的に価値が高くなる
・預貯金の資金の一部は、株式市場へ流れ込む。株価の上昇要因に。

低すぎる国債の利回りに代わる商品を探せ

実際、郵便局や銀行の窓口へ行って、国債について教えてもらいました。取り扱われている国債といえば、次のようなものです。個人向け国債をすすめられましたが…。

国債の利回りは低すぎる!

1万円単位で買えるといっても、利回りが年間35円くらいなので、あまりの少なさに、すっかり関心を失ってしまいました。いくら安全とはいえ、少なすぎます。そこで、他に何か利回りのいい商品がないか、教えてもらいました。外貨定期預金がいいそうです。オーストラリアドルなら、年利9パーセントくらい付くそうです。しかし、為替変動のリスクを被ってしまうので、よく安全運用といわれているFXを紹介します。
おなじ外貨でもあり、FXなら金利も付くばかりか、いつでも決済できますから。

国債に代わる高い利回りと低リスクの商品とは?

国債の利回りの少なさを知って、もっと高い利回りの商品を探したところ、FXがいいのではないかと判断しました。毎日、金利もつきますしね。

国債より利回りの高いFX

買って持っていれば、金利が付きますが、暴落すると為替差損が生じます。このままでは外貨預金と同じなので、よく似た動きをする通貨を売るわけです。FXでは通貨を持っていなくても、売ることができるのです。

差し引きの金利を手に入れる

このふたつの通貨は動きが似ています。したがって、円高になろうが円安になろうが、一方的な損失を被りません。他方で利益が得られるからです。

このようにして、為替変動のリスクを押えると、1日あたりのもらえる金利が、「買っている通貨の金利」-「売っている通貨の金利」の残りとなります。1日あたりの金利はオーストラリアドルの方が高いので、差引きしてプラスになると言うわけです。おおよそ1日あたり30円のプラスになります。
国債は1年持って、35円でしたから、FXのほうがはるかに利回りがいいことになりますよね。

業界最高水準の金利  フォーランドフォレックス

国債の利回りと国債価格は逆の関係になっています。価格は安いけど、利率は高くしてあるのは、そうまでしないと買ってくれないからです。破産寸前の政府が発行している国債は、どこでも酷いものです。 逆に健全な状態の国債は価格も高くて利率も低いものです。日本などは債権国なので、この例に該当しますよね? したがって、安定しているといえば聞こえはいいですが、預貯金とそれほど利回りは変わりません。 逆に、馴染みの深いアメリカを見てみましょう。財政状態ばかりか、製造業でもボロボロです。特に対外債務を山のように抱えている国ですよね。実は彼らにとって、円高ドル安になってくれたほうが、対外債務が軽くなるのです。そして、輸出の競争力もつきます。 振り返ってみれば、プラザ合意やニクソン・ショックなど、一方的とも思える行いが多いアメリカのことです。ここから、再び、円安へと戻ることは難しいのではないか? と注目が集まっています。アメリカで警戒されているのは、米国債価格の暴落とその利回りの高騰です。安くしないと買ってやらないぞ、利回りも高くしないと買ってやらないぞと買い主から足元を見られるわけです。そのため、米ドル暴落を見越して、ドル売りをFX市場で仕掛けるというのも財テクのひとつかもしれません。

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